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KVM上にWindows11 Insider Previewをインストールしてみた

KVM上のWindows10には、動作要件が満たしていないためか、Windows11が落ちてきませんでした。

今回ISO版が配布されましたので、クリーンインストールを試してみたところ、無事インストールが出来ましたので、メモを残しておきます。

ドライバにはvirtioを使用しています。

■物理サーバ環境
OS CentOS 8
CPU Intel Celeron N3150 4C/4T 1.60GHz (TB:2.08GHz) VT-x
メモリ 8GB (4GB x2) DDR3-1866 (PC3-14900)

KVMの準備

物理サーバ上のKVMのインストール、ブリッジ作成、virtioの準備は、過去の記事をご参照ください。

CentOS 8 KVM上にWindows10をインストールしてみた

CentOS 8 のKVMでWindows10をインストールしてみました。ドライバにはvirtioを使用しました。

Windows 11 ISOダウンロード

Windows Insider プログラムのメンバーであれば、以下からISOをダウンロードできます。

https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewiso?wa=wsignin1.0&lc=1033

  1. ページ下部『Select edition』から、『Windows 11 Insider Preview (Beta Channel) - Build **』を選択し、『Confirm』を押す。
  2. 『Select the product language』で『Japanese』を選択し、『Confirm』を押す。
  3. 『64-bit Download』を押す。

ダウンロードしたISOを、物理サーバ上の任意の場所に配置します。

Windows 11 インストール

ゲスト作成

Windows10の時とは違い、ソフトウェアTPMを追加しました。

virt-install \
--name win11 \
--ram 4096 \
--vcpus 2 \
--disk /home/kvm/images/win11.img,size=30,bus=virtio \
--cdrom /home/kvm/os/Windows11_InsiderPreview_Client_x64_ja-jp_22000.iso \
--disk /home/kvm/virtio/virtio-win.iso,device=cdrom \
--os-type windows \
--os-variant win10 \
--network bridge=br0,model=virtio \
--graphics vnc,port=5900,listen=0.0.0.0 \
--video qxl \
--sound ich6 \
--tpm backend.type=emulator,backend.version=2.0,model=tpm-tis \
--noautoconsole

ソフトウェアTPMの準備は、こちらで行っています。

CentOS8 KVM上のWindows10にTPM2.0を追加

KVM上のWindows10でソフトウェアTPMエミュレートをしてみました。

OSインストール、初期設定

VNC Viewerでゲストマシンにアクセスします。

  1. Windows10と似たような画面でした。


  2. 『プロダクト キーがありません』を選択。
  3. 『Windows 11 Pro』を選択して、『次へ』
  4. 『チェック』して、『次へ』
  5. 『カスタム』を選択
  6. virtioのためドライブが見えません。『ドライバーの読み込み』を選択
  7. 『OK』をクリック
  8. 『~\w10\~』を選択して、『次へ』

  9. ドライブが認識したら、それを選択して、『次へ』
  10. しばらく待ちます
  11. しばらくするとVNCが切れるはずなので、以下でシャットオフ状態になっているか確認する。
    # virsh dominfo win11
    (略)
    状態:         シャットオフ
    (略)
  12. 再び、起動させる。
    # virsh start win11
    ドメイン win11 が起動されました
  13. VNC Viewerで接続し、Windowsの初期設定をしていく。


  14. 『はい』をクリック
  15. 『はい』をクリック
  16. 『スキップ』をクリック
  17. 『インターネットに接続していません』をクリック
  18. 『制限された設定で続行』をクリック
  19. ユーザ名を入力して、『次へ』
  20. パスワードを入力して、『次へ』
  21. 再度パスワードを入力して、『次へ』
  22. セキュリティの質問を作ります
  23. 任意の設定をして、『次へ』
  24. 真っ暗
  25. かっこよくなっています
  26. Windows11が起動しました

ドライバーのインストール

デバイスマネージャーで、ドライバーが当たっていないデバイスの確認をし、インストールをしていきます。

  1. Windowsアイコンを右クリックして、デバイスマネージャーを選択
  2. ドライバーが当たっていないデバイスが、3つあります。
  3. 『PCIデバイス』を右クリックし、『ドライバーの更新』を選択。
  4. 『コンピューターを参照して~』を選択。
  5. 『参照』をクリック
  6. virtio-winのドライブを選択。(E:になるはず)
  7. 『次へ』をクリック
  8. 『インストール』をクリック

  9. 『イーサネットコントローラー』も同様の手順でインストールする
  10. 最後に残った『不明なデバイス』は、『コンピューターを参照して~』を選択、『コンピューター上の利用可能な~』を選択、『システムデバイス』を選択して、『次へ』
  11. 『(標準システムデバイス)』を選択
  12. 『ACPI プロセッサ コンテナーデバイス』を選択し、『次へ』
  13. 『はい』をクリック

  14. 不明なデバイスが消えました

インストールで使用したデバイス削除

不要になったデバイスを削除します。

virsh detach-disk win11 sda --persistent
virsh detach-disk win11 sdb --persistent

これで完了です。

おまけ

インストールが無事完了したので、UIを見ていきます。

  • スタート画面がかなり変わりました
  • 設定画面が見やすくなりました。アイコンがカラーなのも良い。
    Windows 11 設定画面
  • Windows Updateでは、Red Hatの更新がありました。virtioですかね。
    Windows 11 Windows Update画面
  • エクスプローラーのPCの画面です。アイコンがカラーで認識しやすい?
    Windows 11 エクスプローラー画面
  • KVMだからかリンク速度が100Gbpsになっています。DNSサーバは暗号化されているかどうかが見られます。
    Windows 11 ネットワークとインターネット イーサネット
  • シャットダウン画面。暗い。
    Windows 11 シャットダウン
  • ロック画面
    Windows 11 ロック画面
  • 起動直後のメモリ使用量
    Windows 11 タスクマネージャー メモリ
匿名2022年11月6日 22:55

"KVM上にWindows11"の情報、ありがとうございます。
こちらはfedora 35のkvmでやっています。win11は色々ありましたが、インストールできて、ライセンス認証もしたのですが、画面サイズが800x600から変更できません。
そちらは変更できていますか??

KUSONEKO2022年11月7日 21:40

すみません。
確認できませんでした。

久々にWin11を立ち上げたら、重くて操作ができず、しばらくすると物理サーバごと落ちてしまい、イメージが壊れてしまいました。
再セットアップしてみるも、途中で物理サーバごと落ちてしまい…。
今のWin11は私のマシンではダメそうです。

Unknown2022年11月14日 10:14

ご確認、ありがとうございます。
スクリーンショットでは800x600より広いみたいなので、設定できているみたいですね。
vmは便利なのですが、起動途中で「落ちる」ことって、時々、経験します。リソースを大量に消費するものが落ちやすいような気がしますが、それより、一度に連続してオペレーションすると落ちやすいような気がします。システムモニターを見ていると外しているような気がしますが…
今後とも、よろしくお願いします。
ありがとうございました!!!