macOS Big Surが公開され、我が家のMAC mini (Late 2014) に入れてみましたが、これがとても遅くて仕方がありませんでした。
起動には2分掛かり、アプリケーションの立ち上がりも遅く、文字入力もキーを打ってから5秒後くらいに表示されるようになってしまいました。
以前のようにクリーンインストールをしても変わりません。
最終手段として、HDDからSSDに換装してみることにしました。
SSDはこの時に使わなくなった物を流用しました。
工具の準備
HDDをSSDに交換するには、分解する必要があります。
通常のドライバーでは不可能で、以下の二つが必要です。
macOS Big Surのインストーラー作成 ←結局使わず
SSDに換装してからmacOSをインストールをしようと思っていたため、macOSのブータブルインストーラーをUSBメモリで作成しました。
やり方は以下の通りですが、メモを残しておきます。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201372
手順
インストーラ作成は、MAC上でする必要があります。- USBメモリの中身を、ディスクユーティリティで消去をして、名称をMyVolumeにしておく
- https://support.apple.com/ja-jp/HT201372 で、Big Surをクリック、Mac App Storeで表示をクリック
- 入手をクリック
- ソフトウェア・アップデートが出てくるのでダウンロード
- ダウンロードが完了したら、インストーラーが立ち上がるが、そのまま終了する
- ターミナルを起動し、以下のコマンドでインストーラーを作成
% sudo /Applications/Install\ macOS\ Big\ Sur.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/MyVolume Password: Ready to start. To continue we need to erase the volume at /Volumes/MyVolume. If you wish to continue type (Y) then press return: Y
- 『"ターミナル"からリムーバブルボリューム上のファイルにアクセスしようとしています。』とポップアップが出るので、OKをクリック
Copying to disk: 0%... 10%... 20%... 30%... 40%... 50%... 60%... 70%... 80%... 90%... 100% Making disk bootable... Install media now available at "/Volumes/Install macOS Big Sur"
- 完了
SSDの事前準備【重要】
この手順は、Windowsで使っていたSSDをMACで使えるようにするため、行います。
この手順を行わず、macに繋いでも以下のようなエラーが出て、パーティションが消せません。NTFSは認識しているようなのですが…。
パーティションマップを変更できませんでした。 : (-69874)
新品のSSDの場合は不要だと思います。
Windowsでボリュームを削除
換装するSSDをSATAかUSBに変換するやつなどで、Windowsに繋ぎます。
コンピュータの管理 → ディスク管理でSSDのボリュームを削除します。
回復パーティションだけはコマンドで削除することになります。
https://pc-karuma.net/windows-10-delete-recovery-partition-diskpart/
最終的にSSDのすべての領域が未割り当てならOK。
SSDにmacOSをインストール
ここでSSDに換装しても良いですが、失敗すると分解・組み立てを何度も行うことになるので、SSDをUSB接続でMACに繋いてインストールします。
(私は今回3回分解することになりました…)
USBに変換するやつを持っていない人は、換装後に以下をやることになります。
SSDのフォーマット
macOSのインストール前に、フォーマットする必要があります。
- 電源が切れているMAC miniにSSDを繋げ、⌘command+R(Windowsキーボードの場合はWindowsキー+R)を押しながら、電源を入れる
- ディスクユーティリティに入る
- SSDを選択し、消去をクリック
- 以下の通りに入力し、セキュリティオプションをクリック
名前:Macintosh HD
フォーマット:APFS
方式:GUIDパーティションマップ - セキュリティオプションで左から2番目を選択し、OKをクリック(新品の場合は一番左で良いです)
- 消去をクリック
- しばらく待ち、完了をクリック
- ディスクユーティリティを終了する
macOSインストール
ここでUSBメモリからインストールするつもりでしたが、無くてもできました。
また、以下の手順では、HDDからSSDにデータを移行する手順も含んでいます。
- macOS Big Surを再インストールをクリック
- 画面に従い進み、『macOSをインストールするディスクを選択してください。』でSSDを選択し、続けるをクリック
- しばらくすると『国または地域を選択』が出てくるので、画面に従い、進む
- 『移行アシスタント』で、HDDからデータを移行する場合は『MAC、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから』を選択し、続けるをクリック
- HDDを選択し、続けるをクリック
- 転送する情報を選択して、続けるをクリック
- 『移行が完了しました』が出てくるので、完了をクリック
- Macをシャットダウンします
換装
SSDにmacOSをインストールできたので、分解してSSDに換装します。
換装の仕方は以下のサイト様の通りです。
https://sekinesan.jp/blog/2018/01/21/18969
私はプラスチックのヘラが無かったため、小さいマイナスドライバーを使用しました。
SSD換装前後の比較
HDDの時とSSD換装後で、比較しました。
ディスクのベンチマーク
CrystalDiskMark風ストレージベンチマークツール AmorphousDiskMark で測定しました。
当たり前ですが、かなりの速度差があります。
SSDは少し古い物なので、ライトは遅めです。
HDD
SSD
起動速度
HDDとSSDで速度を測っておきました。
|
HDD | SSD |
---|---|---|
電源ONからデスクトップ表示まで (自動ログイン) |
2分8秒 | 44秒 |
Firfox起動時間 | 14秒 | 6秒 |
これならテスト機として、十分使用できます。
数百円の工具を買い、換装する価値はあります。