しかし、以下の様な問題が発生しました。
- ムーブの成功確率が低い(成功確率20%ほど)
- ムーブが遅い(速度が安定しない)
- ムーブが成功しているように見えるが、HVTR-BCTX3上に存在しない
- 何度ムーブしても失敗する番組がある(転送の残り時間が0:00:00になったあとに失敗)
IntelliPark の無効
HVTR-BCTX3に接続しているHDDの省電力機能を無効にします。Western DigitalのHDDには、IntelliParkという省電力機能があり、この影響で録画が失敗することがあるそうです。
WDIDLE3というツールが公開されているので、WindowsにUSB-HDDを繋ぎ確認しました。
C:\Users\user\Desktop\WDIDLE3_for_Windows_1.2>wdidle3.exe /r
WDIDLE3 for Windows Version 1.2
Copyright (C) 2013 Yuria.
Configure Idle3.
PhysicalDrive 0 (C:)
Model: INTEL SSDSC2CW180A3
Serial: *************
This is not a WD disk drive.
PhysicalDrive 1 (D:)
Model: ST2000DM001-9YN164
Serial: *********
This is not a WD disk drive.
PhysicalDrive 2
Model: WDC WD40PURZ-85TTDY0
Serial: **************
Idle3 Timer is disabled.
結局、WD Purpleでは機能が元々無効化されているようでした。監視カメラ用のHDDであるため、省電力機能は無いのかもしれません。
今回の問題の原因ではないようです。
HVTR-BCTX3の省電力をさせない
『ムーブの成功確率が低い』件について、効果は正直わかりませんが、念のため以下の2つをやっておき、電源オンの状態でムーブします。
- [ホーム]→[本体設定]→[初回設定/その他]→[未使用時電源オフ]を6時間に。
- [ホーム]→[本体設定]→[初回設定/その他]→[瞬速起動]をムーブする時間帯にチェック。
あらかじめデフラグをしておく
『ムーブが遅い』件は、録画番組によって速度が違い、遅くなったり速くなったりしているようでした。また、ネットワークの速度を見ると、瞬間的にも1Gbpsの1~2%ほどしか使用しておらず、ネットワークの原因でもなさそうです。
この件は、デスクトップPCのHDD上の録画データの断片化が原因と考え、デフラグをしてみました。
デフラグにはMyDefrag v4.3.1を使用し、Data Disk Monthlyを実行しました。
結果、速度が安定し、DRの30分番組が30分程度で転送完了するようになりました。
それとムーブ中はHDDへのアクセスを避ける事が大事です。
もしかするとデフラグだけではなく、チェックディスクも有効かもしれません。
私のデスクトップPCではチェックディスクをするとPCがフリーズしてしまいましたが…。
諦める
『ムーブが成功しているように見えるが、HVTR-BCTX3上に存在しない』件はどうしようもありませんでした。存在しなかったら、再度ムーブを行うしかありません。
『何度ムーブしても失敗する番組がある』件もどうしようもありませんでした。
録画モード変換ができる方は、変換してから再度ムーブしてみても良いと思います。
他にはムーブを諦め、DVDやBlu-rayに待避させるという手もありでしょう。
私の持っていたDVDはCPRMに対応しておらず、書き込み中にエラーとなりました。(当たり前ですが。)
しかも、少し書き込んだあとにエラーが出て、ディスクが1枚無駄になりました。
要注意です。
結局、DVD-Rと大して値段の変わらないBD-Rを買ってきて焼くことになりました。
Direct DiskRecorderでCMカットして焼こうと思いましたが、書き込み時にアプリケーションがフリーズし、焼けませんでした。
CMカットせず、mAgicTV GTから直で焼くことで妥協しました。
結果
ムーブ対象138番組、計111時間の転送結果です。133番組:ムーブ完了
2番組:誤削除により消失
3番組:ムーブ不可
実施日数:8日間
一日の平均転送数:16.6番組
となりました。
最後の方は効率よくムーブするコツを掴んできていました。
就寝前や出勤前に大量のムーブを開始させておくことが大事です。
出先からリモートデスクトップができるのならば、失敗した番組を確認して、再度ムーブさせると良いです。
また、大量ムーブ後は、コピー回数反映のためmAgicTVを再起動させます。
これをしておかないと、次のムーブでは全ての番組が失敗します。
ちなみに、HVTR-BCTX3へのDTCP-IPのムーブはマニュアルに記載がなく、公式の機能でない可能性があります。
なので失敗していても、I-O DATAに文句は言えません。
今回、BD-Rに焼いたのは以下の組み合わせです。