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050 plusとLINE無料通話のコーデックと音声品質

QoS制御をするにあたって、
050 plusとLINE無料通話をキャプチャする機会があったので、
使用しているコーデックと音声品質についてメモを残しておきます。

050 plus

050 plusの通話中のコーデックはG.729で、送信間隔(PPS)は80msecでした。
通話前にG.711も流れていましたがよくわかりません。

G.729は以前、仕事で関わったことがありますが、データ量が少なくパケットサイズが小さいので無線LANの影響を受けにくいですが、音声品質が悪いコーデックです。
パケットロスがあると顕著に音声に影響があります。

もっと良いコーデックにしてくれれば良いのですが。

LINE無料通話

※Wireharkでキャプチャしましたが、デコード結果が『Malformed Packet』と出てしまい正常にデコード出来ていないように見受けられます。以下の内容は正しいとは限りません。参考内容としてご覧ください。

LINE無料通話の通話中のコーデックはL16 (16-bit uncompressed audio, monaural) 、送信間隔(PPS)は50msecでした。
初めて見たコーデックなのでインターネット調べましたが、
サンプリング周波数44.1khz、量子化ビット数16bit、チャンネル数1ということなので、モノラルのCD音質と言えるのではないでしょうか。
LINEの音声品質が良いと言われるのも頷けます。

今回はWi-Fi接続での結果ですが、LTE接続でも同様のコーデックとなるかは不明です。

通話前にはPayload type: DVI4 16000 samples/s (6)というRTPも流れていましたがよくわかりません。

参考VoLTE

比較対象としてVoLTEも調べてみました。
これはインターネットの情報です。

AMR-WB (G.722.2)

VoLTE で使われているコーデック。
サンプリング周波数は、16kHzでアナログ電話の2倍となる。
伝送周波数は、50Hz~7000Hz。

EVS

VoLTE HD+ で使われているコーデック。
サンプリング周波数は、32kHzでAMR-WBの2倍となる。
伝送周波数は、50Hz~14.4kHz。

参考資料

https://www.iana.org/assignments/rtp-parameters/rtp-parameters.xhtml