ねこ監視に大活躍だったATOM Camですが、監視対象が増えたため、今回ATOM Cam Swingを追加で購入しました。
ATOM Cam Swingは無印ATOM Camと比べ、IP65対応防塵防水、首振り自動追尾が追加された製品です。
完全上位互換と言っていいでしょう。
今回、ATOM Cam Swingを乳幼児のベビーモニターとして使用してみました。
開封
L字に曲がった専用のUSBケーブルが入っています。
ATOM Cam Swingの底面には、三脚を付けられる穴があります。
マンフロットのミニ三脚が付けられるため、これを付けて設置します。
初期設定
ATOM Cam Swingをネットワークに接続します。
- ATOM Camアプリを立ち上げ、『+』をタップします。
- スマホのBluetoothはオンにしておきます。
- 『ATOM Cam Swing』をタップします。
- 本体のフィルムを剥がします。
- 本体の電源を入れ、『次へ』をタップ。
- 本体のRESETボタンを長押しする。
- 本体から音声が聞こえたら、『「接続待ちです」が聞こえました』にチェックし『次へ』をタップ。
- ATOM Cam Swingが接続するWi-Fiの『SSID』と『パスワード』を入力して、『次へ』をタップ。
- 表示されたQRコードをATOM Cam Swingに読み取らせ、音声が聞こえたら『「QRコードを認識しました」が聞こえました』にチェックし『次へ』をタップ。
- ATOM Cam Swingの名前を設定したら、『完了』をタップ。
- ATOM Cam Swingの[歯車マーク]→[デバイス情報]→[ファームウェアバージョン]からファームウェアのアップデートをしておきます。
ツール導入
撮影した動画は、監視対象の成長記録としてNASへ保存したく、公式機能では不安定なことと、RTSPによりリアルタイムで監視できるように、以下のツールを導入します。
https://github.com/mnakada/atomcam_tools
microSDカードにツールを入れますが、その前にmicroSDカードのフォーマットをしておきます。
ファイルシステムは『FAT32』で、高速読み書きのためにアロケーションは『64 キロバイト』にしました。
下記URLから、最新のZIPファイルダウンロードして、解凍したファイルをmicroSDカードのルート直下に保存します。
https://github.com/mnakada/atomcam_tools/releases
あとはmicroSDカードをATOM Camに入れて起動させるだけです。
使用したmicroSDカードは以下の物です。
RTSPでは、HEVCというコーデックも選択できるので、有効化させます。
以下は、VLCメディアプレイヤーでRTSP接続している時の画像ですが、AVCよりもHEVCの方が画質が良いことが分かります。
また、NASへの保存ですが、
ツールを使用した場合、SMB 3.0 での転送となり、安定性と転送速度が上がります。
設定
公式アプリからの設定と導入したツール上で設定します。
公式アプリ
ATOM Cam Swingの[歯車マーク]から設定します。
検出設定
モーション検知とサウンド検知を有効にし、対象が動いた・泣いた(唸った)際に反応するようにします。
感度は運用しながら決めると良いでしょう。
モーションタグは邪魔なのでオフです。
録画およびストレージ管理
NASへのアップロードは、SDカードに保存したファイルがアップされます。
『SDへのローカル録画』が、オンである必要があります。
モーター回転
これで勝手に動きません。
ツール
ツールが正しく導入出来ていれば、Webブラウザでアクセスできます。
http://ATOM Cam SwingのIPアドレス/
基本設定 - デバイス名
NASヘ保存する際のフォルダ名に使用されます。
録画 - NAS録画
ここをオンにすると、SDカードに保存される動画が、NASにもアップロードされます。
NAS録画をオンにすると、以下が表示されるので、それぞれ入力・設定します。
- ネットワークPATH
//IPアドレス/フォルダ名/ などを指定 - アカウント
- パスワード
- 保存するPATH
特に変更せず - ファイル自動削除
成長記録として残すのでオフ
実際の保存先は、以下のようになります。
ネットワークPATH\デバイス名\record\保存するPATH.mp4
RTSP - Main
これをオンにして、RTSPを有効化します。
- 音声
泣き声や唸り声を捉えるためにオン - URL
特に変更せず(VLCでアクセスするURLです) - フォーマット
画質が良いHEVCを選択
これでVLCメディアプレイヤーで再生ができるようになります。
動体検知 - 動体検知周期の短縮
対象が頻繁に動き、それを全て検知するためにオンにしておきます。
VLCメディアプレイヤーで再生
VLCメディアプレイヤーを立ち上げ、[メディア]→[ネットワークストリームを開く]でURLを入れるとストリーミング再生されます。
ファイル名を指定して実行(Win + R)から、以下のように実行すると余計なツールバーやステータスバーが消えるのでお勧めです。
"C:\Program Files\VideoLAN\VLC\vlc.exe" rtsp://IPアドレス:8554/video0_unicast --qt-minimal-view
この画像では、明るく見えますが、実際は暗く肉眼ではほとんど見えません。
ナイトビジョンがオフでも、そこそこ暗いところで撮影できる性能があります。
流石に、夜中になるとナイトビジョンをオンにしないと確認できませんが、これは良い感度だと思います。
乳幼児監視システム完成
ATOM Cam Swingの設置も完了し、これまでの記事と組み合わせ、乳幼児監視ができるようになりました。
乳幼児が寝たら寝室に移動させ、隣の部屋で作業をしていますが、
PCのサブディスプレイに、ATOM Cam Swingの映像、SwitchBotの温湿度グラフ、おまけにエアコンの消費電力グラフを表示させておき監視をします。
様子がおかしい時は見に行ったり、温度・湿度が高くなった場合にはエアコンの調整などを行います。
このようにすることで、定期的に様子を見に行く必要が無くなり、見に行った際に音や光で起こしてしまうことを防げます。
すやすやと寝てもらいましょう。
また、ATOM Cam Swingには首振り機能もありますので、いつでも丁度いい位置にしたり、辺りを確認することにも使えて便利です。
ATOM Cam Swingは、この価格でこの性能で、支援ツールを入れれば何でもできるのでお得だと思います。
SwitchBotの記事はこちら。
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LinuxサーバでBluetoothを使用し、SwitchBot温湿度計プラスの情報を取得しました。その情報からZabbixでグラフやアラートをLINEに通知できるようにしました。
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