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Windows で無線LANのキャプチャをする方法

Windowsでは無線LANのキャプチャはできないと記載していましたが、最近WindowsでもWiresharkでキャプチャできるようになっていることを気づきました。

ただ、インストールすればできるというものではなく、無線LANアダプタによってキャプチャできる物とできない物があるようです。

この記事では、キャプチャの仕方とキャプチャできたアダプタをメモしておきます。

無線LANキャプチャできる環境

ソフトウェア

無線LANのキャプチャには、WinPcapではなく、Npcapを使用する必要があります。
このNpcapは、Wireshark 3.0.0以降で同梱されるようになったようで、Wireshark 3.0.0以降をインストールする必要があります。
古いWiresharkとWinPcapをインストールしている場合は、 一旦アンインストールした方がいいでしょう。

また、WinPcapが残っている状態では無線LANキャプチャに失敗します。
削除は必須です。

無線LANアダプタ

私の手元にあるPCで、無線LANキャプチャを試した結果を記載します。
無線LANアダプタ OS 成否 備考
BUFFALO WLI-UC-G301N Windows 10 WLI-UC-G301N
USBタイプアダプタ
Qualcomm Atheros
AR9002WB-1NG
Wireless Network Adapter
Windows 10 P9X79 DELUXE
Dell Wireless 1538
802/11 a/g/n Adapter
Windows 10 × Everypad Pro (Venue 8 Pro)
Intel(R) Dual Band
Wireless-N 7260
Windows 7
Intel(R) Dual Band
Wireless-AC 8265
Windows 10 × HP Elite x2 1012 G2
Error: SetWlanOperationMode::SetInterface error, error code = 50
Intel(R) Wi-Fi 6 AX200 160MHz
Windows 11 × HP Elite x2 1012 G2
Error: SetWlanOperationMode::SetInterface error, error code = 50

無線LANキャプチャをしたあとは、そのアダプタの無効/有効をしないと、Wi-Fi接続できませんでした。

Everypad Proは、キャプチャができないだけでなく、Npcapをインストール後にLTEの通信出来なくなりました。
(接続になるが、Pingが一切通らない。)
Everypad Proへのインストールはやめた方が良いでしょう。
代わりにWireshark 2.6.9をインストールし直しておきました。

一応対応表はこちらにもありますが、一部しか載っていません。
https://secwiki.org/w/Npcap/WiFi_adapters

キャプチャできた無線モジュールは、以下の物ですが動作を保証できるわけではありません。
自己責任でご確認ください。

インストール

Wireshark自体のインストールの説明は省きます。
Npcapのインストール時に『Support raw 802.11 traffic (and monitor mode) for wireless adapters』チェックを入れ、無線LANキャプチャができるようにします。

キャプチャ方法

Wireshark起動

Wiresharkは管理者権限で起動します。
そうしないと無線LANキャプチャができませんでした。
Wireshark管理者権限として実行画面

キャプチャオプション

[メニュー]の[キャプチャ(C)]→[オプション...(O)]を開き、
キャプチャインターフェース選択画面

Wi-Fiを選択して、Wi-Fiのモニターモードにチェックを入れ、開始します。
※非対応のアダプタでは、チェックができません。
モニターモードチェック画面

キャプチャ画面

WindowsのWiresharkでも、IEEE802.11フレームをキャプチャできるようになりました。
IEEE802.11フレームキャプチャ画面


Windowsでは、無線LANアダプタによって出来るかどうかが決まってきますが、MACでは普通にできるようです。(我が家のMac Miniはできました。)

Macで無線LANのキャプチャする方法

macOSであれば無線LANのキャプチャがタダで可能でした。