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Wi-Fiルータ推奨設定 14 「DTIM(回)」

DTIM(回)

メーカーによっては、DTIM Period、DTIM周期、DTIM Interval と呼ばれています。
DTIM(回)では、Beaconの中にDTIMが現れる間隔を選ぶ事ができます。

無線LANの端末にはパワーセーブという機能があり、無線の回路に電力を流さない時間を作る事で、バッテリーの消費を抑えています。
電力を流さない間は、当然無線データを受信出来ないため、その間はAPから端末向けにデータが送信されないようにする必要があります。
その方法として、端末が電力を流さないパワーセーブ状態に入る前に、端末からAPに対しパワーセーブに入る事を通知しています。

パワーセーブに入った端末は定期的に回路に電力を流し、APから送信されているBeaconを受信します。
Beaconの中身には、DTIMというフィールドがあり、パワーセーブに入った端末へのデータがあるかどうかが分かります。
自分へのデータがあると分かった端末は、端末からAPに送信要求を出し、データを受け取ります。

DTIM(回)の設定を1にすると、毎回BeaconにDTIMが現れ、
設定を10にすると10回に1回BeaconにDTIMが現れることになります。
なぜこのような設定があるのかと言うと、
毎回Beaconを受信するより、10回に1回受信した方が、端末の電力の消費を抑えられるからです。

端末は、APへ接続する時にDTIMの間隔を参照し、それを元にListen Intervalを設定します。
Listen Intervalは、端末が何回に1回のBeaconを受信するかの値で、DTIMが現れる時に丁度受信できるように動作します。
そのため、DTIMの数字を増やす事で、端末のバッテリーを長持ちさせる事が出来ます。


と、ここまでが一般的な話でしたが、
手元にあるWindows7や、Android(原道N50、Dell Streak、Xperia)では、設定したDTIM通りにListen Intervalが設定されていません。

原道N50は、Listen Interval 3、
Dell Streak、Xperiaは、Listen Interval 10 固定でした。
原道N50はともかく、Dell StreakやXperiaはバッテリーの持ちを長くしたいため、10なのでしょう。


KUSONEKOとしては、端末毎にListen Intervalがバラバラに設定されるのであれば、
どの端末でも毎回DTIM情報が見られるようにデフォルトの『1』を設定しておけば良いと考えます。

もし、DTIMに従う動作する端末があれば、省電力のために最大値の『10』を設定するのはありです。


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