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Anker ポータブル電源をUPSとして使用してみた

正月に痛ましい震災がありました。

我が家には小さい子がいますが、この寒い季節に電気が止まった場合に、どうやって暖を取らせてやれるかと考えていました。

我が家には石油ストーブが無く、電化製品ばかりのため、電気が止まってしまうと暖がと取れなくなってしまいます。
そこで、ポータブル電源とソーラーパネルを用意しようということになりました。

調べてみると、UPSとして使える物があることが分かり、日常でも使うメリットがありそうでした。

検討の結果、購入した製品は以下です。

  • Anker Solix C1000 Portable Power Station
  • Anker 625 Solar Panel (100W)

前者がポータブル電源で、後者がソーラーパネルです。

今回は、ポータブル電源を紹介します。

スペック

Anker Solix C1000 Portable Power Station
バッテリー容量 1056Wh
サイズ 約37.6 x 26.7 x 20.5cm
重さ 約12.9kg
100%満充電までの最短時間 約58分 (ACコンセント)
電池素材 リン酸鉄リチウムイオン電池
寿命 電池 3,000回/ 電子部品 50,000時間
パススルー充電 ◯ (停電時20ミリ秒で切り替え)
AC出力 (定格 / 瞬間最大) 1500W (50/60Hz) / 2000W
AC出力 (SurgePad™技術) 2000W
出力ポート構成 AC x 6, USB-C x 2, USB-A x 2, シガーソケット x 1

パススルー充電に対応しており、これがUPS機能として動いてくれます。
普段は、ACコンセントから本製品に繋いだデバイスへ電力が供給されますが、停電時に本製品のバッテリーからデバイスに電力が供給されます。
この切り替え時間が短いため、デバイスが落ちる事がありません。

開封

中身は以下の物が含まれていました。

  • 本体
  • 電源ケーブル
  • ソーラー充電ケーブル (XT60 & XT60 二股ケーブル (1.7m)
  • シガーソケット充電ケーブル
  • 説明書
Anker Solix C1000 Portable Power Station 内容物

左側面

以下の端子が付いています

  • 本体充電端子(入力用)
  • 過負荷保護ボタン
  • ソーラー入力およびシガーソケット入力
Anker Solix C1000 Portable Power Station 左側面

右側面

こちらには拡張バッテリ接続用の端子だけです。

Anker Solix C1000 Portable Power Station 右側面

正面

正面には、電力の出力を行う端子が付いています。充電・給電したい機器をこちらに接続します。

端子は以下です。

  • シガーソケット
  • USB Type-C (5V 3A / 9V 3A / 15V 3A / 20V 5A 最大 100W) 1ポート
  • USB Type-C (5V 3A / 9V 3A / 12V 2.5A 最大30W) 1ポート
  • USB Type-A (5V 2.4A)2ポート
  • 電源コネクタ3ピン 1500W 6個(内2000W対応Surge1個)
Anker Solix C1000 Portable Power Station 正面

セットアップ

充電

まずはバッテリーを100%にするために、自宅のコンセントに接続します。

その間に以下のことを済ませてしまえば良いでしょう。

アプリ設定

Ankerというスマホアプリをインストールします。

アカウント作成が必要なりますので、メールアドレスとパスワードを設定します。

そうするとSOLIX C1000とBluetoothで接続し、Wi-Fiを設定させれば、ひとまずは完了です。

Anker アプリ 初期画面

その後、右上の歯車マークから設定画面を開きます。

以下のような設定項目がありますが、ファームウェアが最新では無い場合は、ファームウェアの更新を先にやりましょう。

Anker アプリ 設定1

Anker アプリ 設定2

私が設定を変更した箇所は以下です。

  • AC充電周波数 60Hz→50Hz
  • 液晶画面 標準→暗い
  • 画面のタイムアウト 30秒→20秒

出力テスト

試しに、色々な機器を接続してみます。

そうすると以下のように出力ワット数がリアルタイムに確認出来ます。

Anker アプリ 出力テスト

平常時運用

普段我が家では、このC1000をUPSとして常時使っています。

接続している機器は以下です。

  • ONU
  • ルータ(IX2215)
  • 自宅サーバ(省電力CPU N3150)

この状態で以下のような表示となりますが、入力が無いのはバッテリー入力が無いという意味で、100%の時は自宅コンセントからパススルーで各機器に給電されています。

Anker アプリ 平常時

UPS検証

上記状態で、C1000への入力電源ケーブルを抜いてどうなるか確認します。

電源ケーブル抜去前

Anker アプリ 正常時

電源ケーブル抜去後

Anker アプリ 電源断時

電源ケーブルを抜いても、すべての機器が落ちることなく、そのままの状態を保っていました。
20ms切り替えは流石ですね。

『残りの使用可能時間』の表示が変わっています。
家が停電になっても、18時間はインターネット接続とサーバが使えそうです。

最後に

購入前はこういった製品をあまり信用していませんでしたが、調査して購入して触ってみて、信頼できると感じました。

自宅が停電してもしばらくは持ち堪えれますし、震災時はソーラパネルを一緒に使えば、ある程度のことはできるかもしれません。(その前に自宅が潰れそうですが…)

他にも、USB Type-C端子が付いていますので、普段使いの充電スポットとしても使えます。

気を付けたいのは、各出力端子付近に付いている物理ボタンです。これを押すと給電が止まります。もちろんもう一度押せば給電が始まりますが、自宅サーバを接続しているAC出力のボタンを押されると、サーバのディスクが故障する恐れがあります。子供が押してしまわぬ様、ボタンを塞ぐか手の届かない場所に置いた方が良いです。

また、購入後10年はAnkerが本製品を引き取ってくれるそうで、処分の難しいバッテリーの処分には困らなさそうです。

タイムセールをやっていることが多いので、覗いてみてはいかがでしょうか。