今まで使っていた 2 in1 ノートPC の HP Elite x2 1012 G2 の用途が、Youtube視聴がメインになって来ました。
Youtubeくらいならそんなにスペックは必要ありませんが、折角なら大きく綺麗なディスプレイで見たいと考えていました。
そんな時に、Asus Zenbook 14 OLEDが発売されていました。
これは14インチのOLEDディスプレイ搭載のノートPCで、Web限定モデルの方は、メモリ32GB、Core Ultra 7搭載で、20万円弱だったのです。
これは買うしかない思っていたのですが、中々入荷しない、入荷してもすぐ売り切れになってしまい、買うことができませんでした。
そのため、別の製品の検討をしました。
最終的にMacBook Proを選ぶことになった経緯、使用感、ベンチマークの結果を記載します。
新しいノートPCに求めていた物
各社のノートPCを調べてみると、それぞれに良い点があり、色々と目移りして選定が困難になってきました。
そのため、以下の基準を設けました。
Must
主な用途がYoutube視聴と本ブログの執筆なので、Mustは以下としました。
また、外出を考えるとType-C充電は必須だと思います。
- 有機EL か Mini LED搭載
- 13.3か14インチ ディスプレイ
- アスペクト比 16:10
- 配置がまともな日本語キーボード
- USB Type-C 充電対応
- メモリ 16GB以上
Better
多数の候補が上がってきた場合の除外を容易にするため、以下の要件も考えていました。
- 3K ディスプレイ 以上
- Wi-Fi 6E 以上
- CPU Intelなら Core Ultra、MacBookならM2以上
- ストレージ 512GB以上
- 重量12kg以下
- MS Office付き
上記を見ると、MacBook Proは候補から外れていました。
MacBook Proを選んだ理由
Asus Zenbook 14 OLEDのコスパが高すぎて、もはやWindowsを買うならこれしかないとまで言えるかもしれません。
ただ、 1点弱点があり、日本語キーボードが特殊でブログ執筆には向かないと思われることです。
次に同価格帯の 13インチ M3 MacBook Airですが、Mini LEDではありません。今回の一番の目的はYoutube視聴なので、ここで妥協はしたくはありませんでした。
また、キーボードの打ち心地、スピーカーの音質もMacBook Proには及ばないそうです。
そうなると、14インチ MacBook Proにしてしまおうとなる訳です。
次に、14インチMacBook Proの中で選ぶことになりますが、検討の中で以下の要素がありました。
- M3 のメモリ16GB(278,800円)とM3 Proのメモリ18GB(328,800円)の価格差が5万円
- M3 Pro以上は、スペースブラックが選べ、特別感がありかっこいい
- 早く欲しい
というわけで、吊るしモデル(カスタマイズ無し)のM3 Pro MacBook Pro 14インチを購入することになりました。
今回は、Appleストアではなく、Amazonで購入してみました。 Amazonの方が13,000円程度安く、すぐ届き、ポイントアップキャンペーンで貯まったポイントを使用できたからです。
AirPodsPro 第2世代も使い勝手が良さそうなので、一緒に購入しました。
これらの配送は、金額が金額だったので、置き配にはしませんでした。
結局の所、基準とか設けていたくせに、最後は見た目のかっこよさで選んだ感じになりました。
スペック
購入したMacBook Proのスペックです。
M3 Pro MacBook Pro 14インチ | |
---|---|
チップ | Apple M3 Proチップ 11コアCPU 14コアGPU ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング 150GB/sのメモリ帯域幅 AV1デコード |
メモリ | 18GBユニファイドメモリ |
ストレージ | 512GB SSD |
ディスプレイ | 14.2インチ(対角)Liquid Retina XDRディスプレイ1、3,024 x 1,964ピクセル標準解像度、254ppi ProMotionテクノロジーによる最大120Hzのアダプティブリフレッシュレート |
バッテリーと電源 | 最大18時間のApple TVアプリのムービー再生 最大12時間のワイヤレスインターネット 72.4Whリチウムポリマーバッテリー |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(802.11ax) ax@6 GHz 2400 Mbps 160 MHz 2/MIMO ax@5 GHz 1200 Mbps 80 MHz 2/MIMO |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
サイズ | 高さ:1.55 cm 幅:31.26 cm 奥行き:22.12 cm |
重量 | 1.61 kg |
価格 | 328,800円(税込) |
開封
箱からしてかっこいい。
蓋を開けたところ。
本体と添付品は以下の通り。充電アダプタは通常の方です。
この光沢かっこ良くないですか?
ディスプレイを開くと、起動します。
しばらくするとセットアップ画面が表示されます。
所持PCと比較
今まで使っていた HP Elite x2 1012 G2 やデスクトップPCと比較をします。
サイズ感
HP Elite x2 1012 G2は、13.3インチでしたが、14インチのMacBook Proと重ねて比較すると、横幅はMacBook Proの方が若干大きいですが、奥行きはMacBook Proの方が若干小さいです。
以下の写真は、MacBook Proの上にHP Elite x2 1012 G2を乗せています。
持ち運ぶ際のサイズ感は変わらないので安心しました。
Wi-Fi速度
LAN内のサーバとiPerf3で速度測定をしました。
無線LANは、Wi-Fi6の5GHzです。
M3 Pro MacBook Pro 14インチ |
Intel AX200 搭載 Windows 10 |
|||
---|---|---|---|---|
DL | UL | DL | UL | |
1回目 | 740 | 703 | 271 | 238 |
2回目 | 797 | 706 | 270 | 192 |
3回目 | 733 | 702 | 277 | 216 |
4回目 | 788 | 704 | 292 | 172 |
5回目 | 833 | 702 | 313 | 214 |
平均 | 778.2 | 703.4 | 284.6 | 206.4 |
使っている無線LAN APに転送遅延があり、Windowsは影響を受けて速度が下がっていますが、macOSではあまり下がっていません。
Intel AX200を搭載したUbuntuでは、速度低下は見られなかったため、無線LANのハード性能ではあまり差がないかもしれません。
ただ、本MacBook ProのWi-Fiは、6Eだと2400Mbpsに対応しているようで、6E対応のAPが欲しくなります。
AES暗号化ベンチマーク
OpenSSLを使用し、CPUのAES暗号化の性能を測定しました。
これはTLSやVPNなどの暗号化・復号化のスループットに影響します。
まず、AES-CBCは以下の通りです。
AES-CBCでは、M3 ProはIntel Atom レベルでそこまで性能があるというわけではないようです。
次にAES-GCMなのですが、M3 Proがダントツに高い数値になってしまいました。
何か間違えたのかと思い何度かやり直しましたが、この結果でした。
我が家のVPNサーバでは、このAES-GCMを使用していますので、嬉しい結果でした。
ただサーバのCPUがN3150なので、この速度に引っ張られてしまいます…。
AmorphousDiskMark
SSDの読み書き速度の測定です。
所持しているPCを比べると以下のようになります。
Read | Write | |
---|---|---|
HP Elite x2 1012 G2 | 3073.77 | 1240.83 |
デスクトップ機(Samsung 980 PRO MZ-V8P1T0B/IT) | 6665.05 | 4962.97 |
M3 Pro MacBook Pro 14インチ | 5960.96 | 4546.62 |
数年前に組んだばっかりのデスクトップ機と大差がないのが複雑です。
Cinebench R23
CPUのベンチマークです。
同じく、所持しているPCと比べると以下の通りです。
Single | Multi | |
---|---|---|
HP Elite x2 1012 G2 | 794 | 1871 |
デスクトップ機(Core i5-11600KF) | 1558 | 11208 |
M3 Pro MacBook Pro 14インチ | 1878 | 13303 |
デスクトップ機の性能上回ってしまいました。
しかもこれで低消費電力でFANも回らず、一体どうなっているのでしょうか。
使用した感想
すんごいです。
本体スピーカーがクリアでよく聞こえます。
HP Elite x2 1012 G2なんて、音量MAXでようやく人の声が聞き取れるようになるレベルでしたから。
キーボードの押し心地は、特別感はありませんでしたが、使いやすいです。
数字の1が少し遠い感じがすることと、MAC特有の作法を覚える必要があることくらいです。
Youtubeは問題無く、フルスクリーンの切り替えは速く大変満足です。
AirPos Proがいい仕事をしている点もあります。
iPhoneで、AirPos Proをペアリングしている状態で、MacBookでYoutubeを見始めると、MacBookにシームレスに切り替わるのです。逆も然りで。
今までは、わざわざペアリングをし直していたわけです。しかもWindows11では一回ペアリングしたイヤホンを別の機器で使っていた場合、Windows11に戻すときに中々使えるようにならなかったりで…。
このイライラは無くなりました。
他には、起動やスリープ復帰が早く、ロック解除はApple Watchをしていれば自動で解除されますので、すぐ作業に戻れて良いです。
更に、使っているデスクトップ機より速いのに、FANが回らず静か。
涼しい顔してる強者感あります。
最後に
値段が高いですが、その分良くできていると感じました。
Windowsに飽きた、刺激が欲しいと思っている方は、Macに挑戦してみてはどうでしょうか。
Windowsからの乗り換えには、Windows限定アプリを諦める必要がどうしてもあります。
私は、家計簿ソフトをWindowsアプリの物から、クラウド型のサブスクリプションのサービスに変更しました。(余談ですが楽になりました)
このように、アプリの縛りが解決できるなら、お勧めしたいです。
というかこれを機に、OS依存を脱却できるようにアプリを見直すと良いかも知れません。