AndroidやiOSのみに対応している『ぴよログ』というアプリをPCで使いたく、KVM上にAndroidを立てて、VNCで操作できるようにしてみました。
■物理サーバ環境
OS CentOS 8
CPU Intel Celeron N3150 4C/4T 1.60GHz (TB:2.08GHz) VT-x
メモリ 8GB (4GB x2) DDR3-1866 (PC3-14900)
KVMの準備
物理サーバ上のKVMのインストール、ブリッジ作成、virtioの準備は、過去の記事をご参照ください。
CentOS 8 KVM上にWindows10をインストールしてみた
CentOS 8 のKVMでWindows10をインストールしてみました。ドライバにはvirtioを使用しました。
Android 9.0 ダウンロード
以下にアクセスし、android-x86_64-9.0-r2.isoをダウンロードします。
https://sourceforge.net/projects/android-x86/files/Release%209.0/
ダウンロードしたISOを、物理サーバ上の任意の場所に配置します。
Android 9.0 インストール
ゲスト作成
以下の通り、ゲストを作成します。
# virt-install \ --name android9 \ --ram 2048 \ --vcpus 4 \ --disk path=/home/kvm/images/android9.img,size=30 \ --cdrom /home/kvm/os/android-x86_64-9.0-r2.iso \ --os-type android \ --os-variant android-x86-9.0 \ --network bridge=br0 \ --graphics vnc,port=5911,listen=0.0.0.0 \ --noautoconsole
2CPUでは動作が厳しかったため、4CPUにしました。
OSインストール
VNC Viewerでゲストマシンにアクセスし、Androidのインストールをします。
- 『Installation ~』を選択しEnterを入力します。
- 『Create/Modify partitions』と『OK』を選択しEnterを入力します。
- 『No』を選択しEnterを入力します。
- cfdiskの画面になります。
- 『New』を選択しEnterを入力します。
- 『Primary』を選択しEnterを入力します。
- サイズはそのままでEnterを入力します。
- 『Bootable』を選択しEnterを入力します。
- FlagsにBootが表示されます。
- 『Write』を選択しEnterを入力します。
- 画面が見切れていますが、『yes』と入力しEnterを入力します。
- パーティションが適用されます。
- 『Quit』を選択しEnterを入力します。
- 『sda1』と『OK』を選択しEnterを入力します。
- 『ext4』を選択しEnterを入力します。
- 『Yes』を選択しEnterを入力します。
- フォーマットが開始されます。
- 『Yes』を選択しEnterを入力します。
- 『No』を選択しEnterを入力します。
- OSがインストールされます。
- 『reboot』を選択しEnterを入力します。
- ここで仮想マシンがシャットオフ状態になるので、startさせます。
# virsh dominfo android9 Id: - 名前: android9 UUID: 9b8e5ce0-54f2-4593-880c-b66ec8e03465 OS タイプ: hvm 状態: シャットオフ CPU: 2 最大メモリー: 2097152 KiB 使用メモリー: 2097152 KiB 永続: はい (yes) 自動起動: 無効にする 管理済み保存: いいえ (no) セキュリティモデル: none セキュリティ DOI: 0 # virsh start android9 Domain 'android9' started
初期設定
VNC Viewerでゲストマシンにアクセスします。
- Androidの起動画面が表示されました。
- あとは設定を進めていくだけです。
- KVM上では、VirtWifiという仮想のAPに繋がるようです。
色がおかしいような気がしますが、これで完了です。
検証にも使えるAndroid環境ができました。