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Wi-Fiルータ推奨設定 13 「マルチキャスト伝送速度(Mbps)」

マルチキャスト伝送速度(Mbps)

APからクライアントに送信されるマルチキャストの伝送速度の設定です。
マルチキャストだけでなく、ブロードキャスト(DHCPやARP)にも適用される機器もあります。

設定値は、802.11bのWi-Fiルータでは、下記の4つから選べるようになっています。
  • 1
  • 2
  • 5.5
  • 11
11a/g以上対応のWi-Fiルータでは、上記に加え、下記も選べるようになっています。
  • 6
  • 9
  • 12
  • 18
  • 24
  • 36
  • 48
  • 54
数字を大きくすると、データの送信が速くなり、使用しているチャンネル全体のスループットが向上しますが、APとクライアントの距離が離れるほどエラー率が上がり、再送が起こりやすくなります。
再送が起こりやすいと全体のスループットが低下することになります。

逆に、数字を小さくするとデータの送信が遅くなり全体のスループットが落ちますが、距離が離れても届きやすくなります。
KUSONEKOとしては、モバイルルータであれば、遠く離れて通信をする事が無いため、11b対応ルータでは11Mbpsを選択しています。
11a/g以上対応のモバイルルータでは、54Mbpsを選択するとノイズの影響を受けやすいと思いますので、24か36Mbpsあたりが良いと思います。

また、自宅で使用するのであれば、ノイズの影響が少ないので、54Mbps選択しています。
ノイズが多い場合は、24か36Mbpsあたりが良いでしょう。

その他、マルチキャストを多く使ったり、Wi-Fiルータから離れて通信をする場合は、
この値を小さくした方が安定するかもしれません。


これらの推奨は判断が難しい所ですが、
48や54では、変調方式が64QAMなのに対し、24や36は16QAMの分になる分、ノイズに強く届きやすいと考えられます。
ちなみに1, 6, 9がBPSK、2, 12, 18がQPSK、5.5, 11がCCKとのことです。

このあたりの設定は変えてみて試すしかありません。


その他のWi-Fiルータ推奨設定の記事はこちら。
Wi-Fiルータ推奨設定

2018/08/23追記

現在のWi-Fi環境に即した内容に修正しました。

2022/05/04追記

関連する設定の記事を書きました。

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